過去に囚われりゃ動けなくなって今を見失う。
憎しみなんぞにくれてやる程今は安くもなければ軽くもないぜ。
どんなに願おうが縋ろうが、元より過去は及ばず未来は知れず。
俺達に出来るのは目の前にある今この一瞬だけだ。
余所見してりゃ、その今すら届かなくなっちまうぞ

(3、ハヤブサ)


後書き


グラスホッパーと言う小説を読んでいて、急に殺し屋の話が書きたくなってしまい、突発的に書き始めた小説ですが割と気に入ってます。勿論、グラスホッパーとは全く違うというか比べるのもおこがましいです。面白いですよ!
今まで主人公を妙に格好良くしたり、強くしたりしてちょっととぼけキャラが足りないなと思い、テツも序盤はゆったりボケ? だった筈が後半完全シリアスでした。難しい!
タイトルは『Falcon.』にするか『ハヤブサ』にするか最後まで悩みました。ファルコンって一般的に鷹ですよね。でも、ハヤブサにするとちょっとダサイような気がしたのでこっちにしました。

登場人物を増やさないようにしたのですが、どうでしょうね。増えると訳解らないし、一人一人のキャラが消えますよね。だから、これは最低限です。
近江哲哉・近江邦孝・藍澤ヒナ・白木彩子・神藤京治・目黒の六人です。

Falcon.は兎に角『ドライ』を目指して書きました。シリアスでも重過ぎず、希望の残る話にしたかったんです。でも、レイアウトに問題があるな……。

連載にしようかと思っていましたが、これ以上増やすとどうしようもない事に気付いたので完結してからの更新になりました。ここまで読んで下さった方本当にありがとうございます!

これからもちょろちょろ色々な小説を書けたらいいと思っています。
読んで下さって、本当にありがとうございました。

2007.1.26.
御陵佳代