stage of the ground

postscript


本気で来いよ。本当の、お前の野球を見せてみろよ。

第一部 2、西からの挑戦状…蜂谷裕(阪野二高)
 俊の秘密の練習場で、裕が仕掛けた六球勝負の中で手加減した球を投げた俊に向かって裕が言った言葉。
 そのすぐ後に来た俊の本気の球を裕は捕る事は出来なかった。

あの頃に、本当の野球の楽しさを教えてくれるヤツがいれば。俺達は救われただろうか?

第一部 9、主将の器…尾崎晃平(阪野二高)
 楽しそうに野球をする裕を見て尾崎が思った事。
 裕達の入学する前にあった年功序列と言う暗黒の時代の話。次々に去って行く仲間に、報われぬ努力。今尚抱えるその闇を垣間見た瞬間。

当たり前。俺は、負ける試合はしねーよ。

第一部 15、好機到来…赤星啓輔(阪野二高)
 合宿の紅白戦のスタメン発表で赤星が言った言葉。
 自分でいいのか、と言う裕に赤星は自信満々で言い放った。

シンパイスルナ  カナラズ  カツ

第一部 18、最良のバッテリー…松本(阪野二高)
 合宿の紅白戦でAチームの攻撃。最終回、二点差で負けている上にノーアウトで打者が尾崎と言う強打者。
 その場面で松本が赤星に送ったサイン。信頼で成り立ったバッテリーだからこそ、尾崎は二人を信頼している。その後、見事に二人は尾崎を打ち取る事に成功した。

下ろしたらあかん。背負い続けろ。お前が決めた道や。

第一部 22、墓前の誓い…浅賀恭輔(朝間高校)
 墓参りに来た裕と瑠。何処か落ち込んだような裕に浅賀が言った言葉。
 今まで背負って来たものを下ろそうと来た裕に、浅賀はここで下ろせばもう立ちあがれないだろうと判断した。その後、裕はその墓前で諦めない事、立ち止まらない事を誓った。


甲子園で逢おう。

第一部 番外編 夕陽の約束…蜂谷・浅賀・笹森
 裕と浅賀と笹森。バラバラになってしまう親友、そしてライバルである三人はその約束を胸にそれぞれの道を歩み出した。

努力をしたヤツが勝者になれるとは限らないけど、勝者は必ず努力をしてる。

第一部 番外編 He is winner?…蜂谷裕(阪野二高)
 練習試合で相手校の投手の故意のデッドボールに倒れた裕。しかし、その後裕はホームランをかます。
 それは努力によって得た実力の賜物だと新は解っていた。だけど、それは自分には出来ないものだった。
 新は才能が全てで、努力なんて報われないと言ったが、裕はそれを否定した。


俺は小さい。だけど、だからこそ出来る事がある。

第二部 2、憧れのヒーロー…蜂谷裕(阪野二高)
 那波が阪野二高に入学した理由を明らかにした。それは小さな身体で活躍していた裕に対する期待と希望だった。
 そこには、親友斎を救って欲しいと言う願いも込められていた。

勝者の権利は、始めから誰かが持っているもんじゃねぇ。常にそこにあるもんだ。

第二部 4、ずっと欲しかったもの <後編>…蜂谷裕(阪野二高)
 斎を助ける為に裕は巨大なヤンキーのグループ69のリーダー苧環と戦う。苧環は裕を、斎を笑い才能のない者はどうやっても勝つ事なんて出来ないと言った。
 しかし、裕はそれを否定しその主張を通し苧環を倒した。

...Fortune favors the brave...

第二部 7、Braves…蜂谷裕(阪野二高)
 意味は“運命の女神は勇者に味方する”。
 野球を諦めてしまった御杖に裕は手術を受けろと言った。その手術は成功する方が奇跡と言うくらい望みの薄い手術。
 未練もあるのに手術を受けない御杖の背負った苦しみや哀しみを正面から受け止めた裕の言った言葉だった。

…最強の打者に告ぐ!俺達は約束の地にてお前を待つ!!…早くここまで上がって来い。

第二部 19、胎動…浅賀恭輔(阪野二高)
 甲子園でコールド負けをして消えた阪野二高。そして、毎年恒例のように対決する笹森と浅賀。
 浅賀は当たり前のように全国優勝を果たす。そして、全国ネットのTVで裕たった一人に向けて言った言葉。


越えるさ。その為の壁だ。

第二部 番外編 現実主義偽善者…蜂谷裕(阪野二高)
 とある休日の裕と如月の会話。甲子園を目指すと言う裕の言葉は、如月率いる東光学園を下すと言う事。
 いつまでも壁として立ちはだかると言う如月に裕が言い返した言葉。

野球は一人じゃ出来ねぇんだ。

第二部 番外編 One for all,All for one.…松本(阪野二高)
 最後の夏を迎えた赤星は打たれる事が恐いと言った。その一投で試合が終わってしまう事が恐いのだと。
 そんな赤星に松本が言った言葉。

やっぱり、後輩の成長ってのは嬉しいもんだよ。

第二部 番外編 ミチシルベ…尾崎晃平(阪野二高)
 引退し、何をする訳でもなく歩いていた赤星が出くわしたのは前主将の尾崎。
 年功序列と言う辛い時代を過ごし、努力も報われなかったのに後輩の成長を親のように喜ぶ尾崎に赤星はその器の大きさを見たのだった。


正しい答えなんて知らないけど、俺は俺の進んで来た道に後悔はしていない。

第三部 2、選択…蜂谷裕(阪野二高)
 父親が倒れ、新はバイトで家を支える為に部活を辞めると言った。そんな新に自分を重ね見た裕は、バイトと部活の両立を持ちかけたのだった。

…天才は、最強になれない…。

第三部 5、天才と凡人…笹森エイジ(明石商業)
 何とか勝利した明石商業の笹森は、ベンチで俯く敵投手である俊にこう言った。

この手は、死んでも離さない。

第三部 6、朔…蜂谷裕(阪野二高)
 如月の過去、自殺してしまった親友高砂祐の話を裕は聞いた。その後、如月は高砂と同じ道を進もうとした。
 そんな如月の手を掴んだのは祐ではなく、裕だった。

俺が抑える。

第三部 10、VS東光学院…如月昇治(阪野二高)
 先取点を取られた東光学園。俊足の裕を抑えられずタイムを取って話し合う中で、荒居が言った言葉に対する如月の決意。

負けないよ。お前が最後まで諦めない心をくれたから。

第三部 13、対戦前夜…禄高尚樹(阪野二高)
 順調に勝ち進み、阪野二高は慶徳戦を翌朝に控えた。そんな緊張を感じる中で禄高が言った言葉。

俺が打つから。

第三部 16、「俺が打つから。」…蜂谷裕(阪野二高)
 俊が崩れ、窮地に追い込まれた阪野二高。そんな中で裕は俊に言った。それはキャプテンだからと言う限り無く朧げな確証ではあったけれど。

…仲間の不安な表情も、敵の余裕な笑みも全てこの一投で消し去ってやろう。

第三部 17、左右のサイドスロー…滝鋭一(阪野二高)
 阪野二高のピンチは続く。そんな中で俊の代わりに登板したのは一年バッテリー。
 慶徳投手の武藤の左のサイドスローと対を成す右のサイドスロー。その実力は喧しい観客さえもたった一投で静まらせた。

この試合を最後になんてさせない。

第三部 18、決別…那波光輝(阪野二高)
 九回裏ツーアウトの最悪な場面で絶不調の那波が打席に立つ。那波は緊張を感じつつも、親友である斎、そしてエラー後の裕の言葉に励まされて見事出塁するのだった。

…打球の行方に、目を背けた時点でお前の負けやねんで。

第三部 18、決別…浅賀恭輔(朝間高校)
 試合を決める裕の伸びる打球を見ながら、浅賀は誰よりも早く試合の結果を知った。

少しくらい我侭に生きたって、誰も恨んだりしねぇよ。

第三部 20、バッテリー…市河俊(阪野二高)
 自分は負けてもいい、チームが勝つなら。そう思いサインを出し続ける爾志の心を見透かした俊が思った事。
 俊は決して敬遠のサインに頷く事はしなかった。

俺は、あいつ等と出会えたこの道を後悔なんてしていない。

第三部 22、勝つのは。…蜂谷裕(阪野二高)
 浅賀・笹森・蜂谷で野球が出来たら良かったのに、と言う笹森の言葉に対し、裕はそれを肯定した。
 しかし、裕は歩んで来た道の正しさを認めていた。

夢の為にこいつ等がいるんじゃない。こいつ等の為に夢があるんです。

第三部 23、史上最高の… …蜂谷裕(阪野二高)
 ようやくバッテリーが繋がり一安心の阪野二高。
 監督右京は、裕の夢の為にこの才能溢れる選手の多いここでよかったね、と言う。だが、裕は違った。

勝ちたい!

第三部 27、勝負の世界…笹森エイジ(明石商業)
 九回裏ツーアウトランナー無し。最悪のピンチの中で打席に立った四番笹森。
 自分が何者なのか、この試合がどんな意味を持つのか。夢も誇りの殴り捨ててただ一つ思った事。
 

最後の一瞬まで、みっともなく足掻いてやる。無様でも夢を掴んで、胸を張って言ってやる。俺は、勝ったって!

第三部 28、カウントダウン…蜂谷裕(阪野二高)
 三年以上たった今も浅賀と笹森の中に根強く残るセピアの記憶。
 確かに言葉の通り、泥だらけのカッコイイ姿では無かった。でも、二人の「カッコイイ」と言う意味の定義になった言葉。

チビである事を理由に夢を諦めたくない。

第三部 29、浅賀の戦い…裕太
 浅賀が何気無く立ち寄った病院の傍の公園で出会った小さな盲目の少年。
 チビは言い訳でしかないと言った浅賀に裕太は夢を諦めないと決心した。

最高の試合にしよう。

第三部 30、王者への挑戦…蜂谷裕(阪野二高)
 相手は全国一位の王者朝間高校。その試合を前に緊張する仲間に向かって裕が言った言葉。
 もしも、運命があるとしたならもう結果は決まってる。なら、自分達はやれる限りの事を全力でやるしかない。

そんな思い詰めた顔してんな!一人でやってんじゃねぇぞ!

第三部 34、前半戦終了…禄高尚樹(阪野二高)
 ニ打席連続のホームランを受けて、呆然と罪悪感に打ちひしがれる久栄に向かって誰よりも早く声を掛けたのは禄高。
 そのお陰で、圧倒的な実力を前にしても阪野二高は指揮を落とす事は無かった。

…でも、仲間やろ!あいつが今でもそうやって苦しんでんの、もう見てられん。

第三部 35、逃げ道の向こう側…浅賀恭輔(朝間高校)
 天岡の異質さに以前から浅賀は気付いていたが、幼馴染である二宮に全て任せようと放っておいた。
 しかし、一向に変わらない天岡。浅賀は二宮に訪ねた。二宮は誰にも触れられたくないものはあると言ったが、浅賀は引き下がらなかった。

これがお前の選んだ道だ。いい事も悪い事も引っくるめて…最高の道だったんじゃねぇの?

第三部 38、一進一退…市河俊(阪野二高)
 荷物になっていると落ち込む裕。でも、仲間は誰一人そんな事を考えてはいない。
 そんな最高の仲間を持った裕に俊が言った言葉。

ここは俺の舞台だ。誰にも譲れない。

第三部 39、背負った番号…蜂谷裕(阪野二高)
 限界を迎えて、医者からはドクターストップ、紗枝にも止めろと言われるが裕は譲らなかった。
 三年間を支えて来たあの日の約束がその根底にあった。

夢は、叶えるもの。

第三部 40、最強の打者…右京涼子(阪野二高)
 九回裏ワンナウト。ネクストバッターズサークルへ向かう裕を引き留め、監督の右京は言った。
 仲間に恵まれ、いつでも追い続けたあの夢は皆の夢になっていた。

未来なんて、知らない。俺には今この一瞬しかない。

第三部 41、勝利の行方…蜂谷裕(阪野二高)
三塁滑り込み時に本気の限界を迎えた裕に二度目のドクターストップ。
誰に何と止められても、この場所は望み続けた夢の場所。誰にも譲れない。
この先自分がどうなっても、ここだけは譲れないと言う裕に医者は再び折れざるを得なかった。

record

第一部

只今の試合経過 R H E
Aチーム ×
Bチーム ×
合宿紅白戦


第二部

只今の試合経過 R H E
阪野二高 × × × 10
長谷商業 × × ×
春季地区予選三回戦。


只今の試合経過 R H E
阪野二高 ×
東光学院 ×
春季地区予選決勝戦。


只今の試合経過 R H E
阪野二高 ×
東光学院 ×
夏季地区予選決勝戦。


第三部

只今の試合経過 R H E
阪野二高 ×
東光学園 ×
春季地区予選決勝。


只今の試合経過 R H E
明石商業 ×
阪野二高 ×
春季甲子園準決勝。


只今の試合経過 R H E
東光学園 ×
阪野二高 × ×
夏季地区予選決勝戦。


只今の試合経過 R H E
慶徳学院 ×
阪野二高 ×
夏季甲子園三回戦。


只今の試合経過 R H E
阪野二高
明石商業
甲子園準決勝。


只今の試合経過 R H E
朝間高校 ×
阪野二高 ×
甲子園決勝。