stage of the gournd
Chapter-3 THE STORONGRST BATTER!!

登場人物について

1、蜂谷裕 (桜庭裕)
 このお話の主人公ですが、妙にお節介なキャラクターに成長しました。
 チビで非力。でも、足が速くて絶対に諦めない。誰よりも心の強い少年を目指しました。
 ライバル二人が天才でありながらも絶望しない心の強さがあったから、二人もきっと裕をライバルだと認めていた。
 相手が望む事をしてあげるのが優しさなのか、正しい事をはっきりと言う事が優しさなのか。
 どんな時も見捨てずに一緒に進もうとする事が優しさなのか。とても考えさせられたキャラクターでした。
 次回作ももちろん出演予定です。でも、流石に脇役。でも、その息子は主人公じゃないまでも…。

2、市河俊
 実は第一部と第二部辺りでは、裕のライバル的なポジションにしたかったキャラクター。
 でも、何時の間にか兄みたいな存在になっていました。実際弟なのに…。
 モデルはバッテリーの原田巧だったんですが、全然違う人になりました。でも、これでよかったと思っています。
 間違いを間違いだと言って、信じた事を疑わずに突き進める人でした。

3、爾志浩人
 モデルは俊と同じくバッテリーの永倉豪。これもまた玉砕。
 俊がお兄さんなら、爾志はお父さんのような大黒柱です。主人公が頼り無いからかそんなキャラが目立ちます。
 キャッチャーはかなり大切なポジションなのに、なぜか目立たなかった悲しい人です。

4、禄高尚樹
 お調子者のムードメーカー。純粋な少年。
 実力は確かでクリンナップの一角を担っていましたが、結構波があったようですね。(汗
 キャラクターの上塗り感は否めませんが、ものすごく書き易いキャラクターです。
 三年では裕と同じクラスの仲良しです。霊感があるとか言う設定も一発ネタで終わりました。

5、新陽輔
 一年の頃は裕と敵対するグループ?の一人でしたがすっかりそんな様子は消えました。
 穏やかな裕と比べると毒舌で短気なイメージが強いです。
 裏の仕事ばかりであまり目立ちませんでしたが、最後の試合では勝利の一点を入れたランナーでした。

6、御杖拓海
 この物語で唯一カッコイイと書いたキャラクターだと思います。
 彼は出番も殆ど終わりの方だったんですが、かなり重要な場所にいてくれました。
 正直、彼が一年の頃からいたらキャプテンは御杖の方が向いていたんじゃないかなーとも思います。
 下書きの段階で死ぬ設定があったり色々酷い目に遭って来ましたが、最後はハッピーエンドでよかったです。

7、那波光輝
 実は、彼が登場する以前は天才と言う感じの天才君がいなかったように思って作り出したのです。
 何でも出来るのに奢らない。まっすぐ素直で友達思い。
 私の持論では、完璧な人間はつまらないので慶徳の試合ではエラーなど出させてもらいました。

8、斎敬太
 元ヤンキーの少年。結局、最後まで実力も出しきれないままでした…(汗
 69との乱闘を書きたいが為に作り出したキャラクターですが、結構気に入っています。
 捻くれ者なのに、何処か純粋で。馬鹿のくせに素直じゃない感じで書きました。

9、久栄隆輔
 ピッチャーが一人しかいなかったので作ったキャラクターです。最初は那波と並ぶ天才君でした。
 実は、阪野ニ校は1〜10の数字をもじった名前になってます。彼は9です。

10、滝鋭一
 滝は予想外の出演でした。久栄がもしもピッチャーじゃなかったら、滝は存在しませんでしたね。
 お陰で久栄と滝の過去話が出来た訳です。

11、外岡紗枝
 一年の時にマネージャーとして出ましたが、余り出番がありませんでした。よく考えたらマネージャーって裏仕事ばかりですもんね。(汗
 紗枝をただ優しいいい子としてしか書けなかった事が心残りです…;

12、草壁恵美子
 紗枝と仲良しの女の子ですが、結構元気なお調子者で書いてて結構楽でしたね。
 気持ちいいくらいです。禄高と同じ系統の元気さなのでいつか同窓会で会ったら結婚しそうな子です。

13、赤星啓輔
 裕の一個上の代の先輩です。裕達が二年の時にキャプテンとなるべく生まれたキャラクターです。
 優しくて強く、でも完璧ではないから人の痛みがよく解る。そんな理想の人です。実は教育系の大学へ進学しました。

14、松本
 下の名前は考えていません。(汗
 ちょっと馬鹿な赤星を補佐出来る頭のいい参謀役みたいな存在でした。東大を通過してのエリートです。

15、尾崎晃平
 裕達が一年の時の3年生。1年生から見る3年生ってすごく大きく見えると思います。
 赤星が尊敬するような立派な人です。自分が苦しいからこそ、誰かにそれを味合わせまいとするしっかりした人。

16、岡沢
 裕と対立した男の子。結局野球部を辞めてしまいましたが。彼は別に性格が悪いとか弱いんじゃなくて、ただ普通の人だっただけです。
 裕が曲がっていない人だったからこそ、凡人でありながら天才にも認められていたからこそ悔しかった。そんな感じです。

17、江川
 長谷商業のエースです。そういえば俊とは中学が一緒だったんだなぁ。
 キャリア意識が高いと言うか、自意識過剰と言うか。ちょっと噛ませ犬な人でした。次回作も出演予定です。(汗

18、如月昇治
 東光学園のエース。第一部ではかなり腹黒い、いかにも敵みたいなキャラでした。
 二部や三部に行くにつれて丸くなりましたが、負け出したのはその頃からだなぁ…。(笑)

19、朝倉陽治
 如月の捕手。昇治・陽治ってなんか語呂がいいなぁって考えた人です。
 如月の為に裕へ土下座したくらいしか印象にないですが…(汗

20、浅賀恭輔
 裕のライバルで親友の一人です。かなり初期から考えていたキャラなんですが、だんだん性格が上塗りされたような。
 結局、いい兄貴分に落ちついてくれたのでよかったです。この名前、実はstage of the groundが出来る前からあった名前です。確かバンドもののリーダーの名前が『立花恭輔』で、立花は『もしも君が泣くならば』に行ったんだと思います。
 家族構成は、父・母・弟で、弟は瑠と仲良しです。

21、笹森エイジ
 裕のライバルで親友の一人。もともと、笹森は裕と同じチームの捕手でした。あの頃は『蜂谷裕・笹森エイジ』vs『浅賀恭輔』みたいな感じでした。しかも、裕も大阪弁でした。(笑)
 実家は極道、これはかなり前から決まっていた設定です。絶対近所の小さい子にもてるタイプの兄貴分です。浅賀も兄貴キャラで、裕が弟っぽいから二人の間持ってたのかな?とか思います。

22、蜂谷瑠
 裕の弟。第一部では裕とケンカしたりちょこちょこ出てましたがだんだん消えていきました。名前は主人公より好きなんですが。
 裕が兄っぽくないから弟が書き辛くて…。しかも、サッカー部設定も全然生かせてませんでしたしね。
 実は兄ちゃん大好きっ子でした。

23、菖蒲浩輔
 負けず嫌いの明石商業エース。stage of the groundで余りいない打たせて取る、頭脳派?の投手でした。
 自由自在に落とせるフォーク…。(実際無理。)頑張り屋です。

24、天岡晃治
 王者朝間高校の主砲。よく笑う人って影があったりするじゃないですか。誰よりもよく笑い、人の事を考えながら、自分自身の抱えた深くて悲しい闇は見せない。
 裕に出会えなかったら、きっとずっと闇の中で一人膝を抱えていたんだろうと思います。幸せになって欲しい人です。

25、二宮亮
 友達思いの王者朝間の捕手です。名前が最後まで決まらずに、土壇場で適当と言う可哀相な人ですが、中々お気に入りのキャラでもあります。浅賀は兄貴的存在なのでサインには首を振りはしないでしょうが、最高の天才と組むと言う事には色々思うものもあったでしょう。

26、武藤直人
 慶徳学院のエースで四番。第一話でいきなり出て来たキャラクターですが、初期は登場予定はありませんでした…。
 あの試合を最後の最後まで引っ張った事に呆れもありますが、もう清々しい気分です。

27、右京涼子
 阪野第二高校野球部の女監督です。第三部から登場で、特性を生かし切れなかった事が大変心残りです。
 その書き切れなかったやるせなさを次回の『Corridors of light.』で出せたらいいなぁと思います。

28、吉森
 阪野第二高校野球部の元監督。二部までは登場していましたが、何故がstage of the groundは監督の出番があまり無いと言う謎の野球小説だったので、彼は敢無く封印。下の名前も考えていませんし、申し訳無い…。

29、市河美咲
 市河家の母です。登場は…一回だったか…な?
 男だらけの中で元気で強い女性。でも、名前も無い裕の両親や、登場さえしてない夫に比べたら随分といいんじゃ…。(汗

30、高砂佑
 如月の中学時代のチームメイトで親友。病に侵され、死を目の前にして生きる事を止めてしまった人。
 実は、高砂は如月の回想編の後も出演予定だったんですが、その小説を途中放棄してしまいました…。
 でも、彼はもう自殺と言う方法しか選べなかった自分の弱さを見つめているし、如月を恨んでもいません。彼みたいな消化不良の人は次回作でも出て欲しいと思っています。

31、浅越恭弘
 読みは『あさごえ ゆきひろ』です。那波と斎の幼馴染で、『まさかの時こそ真の友』と言う諺を地で行く人。
 彼の足もいつか治って、三人で野球をする日が来るでしょう。最終的に希望のある話に出来て良かった…。

32、裕太
 盲目の少年。彼の未来は番外編の『Letter...』で書きましたが、子供らしさの中で少しずつ成長しています。
 モデルはこれと言っていませんが、後姿は裕に似ているようです。性格は全然違いますが…。


1,噂
 最終章のプロローグみたいな感じで書き出しました。ここで久栄と滝は初登場ですね。
 この頃から久栄のポジションの不安定さが垣間見えます…。

2,選択
 新主人公のお話。強がってる上に毒舌で恨まれ街道まっしぐらなんですが、彼は決して頑張っていない訳でもないし、性格が悪い訳でもないんです。
 人よりちょっとだけ不器用なだけなんです。でも、結構書き易かったなぁ。

3,獅子鳴々
 このお話はかなり前から(一部の頃くらい?)書こうと思っていました。如月には申し訳無いのですが。しかもタイトルは意味不明…、音的にいいなーみたいな。読み方は任せます。
 朝倉もかなりの脇役ですが、彼のしっかりしたところが書けて満足です。

4,譲れない
 本当に優先すべきは何か。その答えは即答出来なければ意味が無い。同情なんかで導き出した答えはきっと後悔が残る。
 そういう判断が出来ると言う事を次回作でも書きたいです。

5,天才と凡人
 この話を書くのはものすごいしんどかった…。何がって、長さです。
 一旦区切ればいいのに、何てアホな…。でも、試合後の笹森と俊の会話が書けて良かったと思っています。

6,朔
 タイトルは物凄い悩んだ覚えがあります。『朔』と言うのは月の無い夜の事らしく、話の中心になる如月にも月と言う字が入っているのでこんなんです。
 飛び降りた如月の手を裕が掴んだと言う事が書けて満足!あの辺りはstage of the groundでもトップを争うくらい書けて良かったと思っています。

7,最後の夏
 この辺りは実際グダグダです。息抜きみたいなもんで、話には対した進展もありません。でも、これが武藤からのファーストコンタクトなんですよね。
 学校も武藤を信用して生徒の番号を教えるなんて酷い…。

8,終わりの始まり
 開会式です。そう言えば、神奈川地区を制したのは阪野二高だから裕が言うんだっけ?とか思いながら書いてました。

9,試合開始!
 実は伏線を張ったお話。監督との会話が書けて満足です。
 ちなみに、伏線と言うのは怪我…体調不良の話です。(説明するなんて…;)

10,VS東光学園!
 なんかピッチャーが被り被りだったなぁと今更思いました。赤星も変化球が多様とか言ったけども実際は球威で押していくピッチャーだったし、浅賀も俊も根底ではそうですし…。
 だからこそ、次回作では頑張ります!

11,誓いの言葉
 東光学園編、試合終了。
 高校球児と言えば、帽子のツバに誓いですよね。裕たちは今まで何も書いていなかった訳では無いんですが、殆ど色褪せてたので、最後の甲子園を前に新たに書き足した感じです。

12,開幕
 武藤と初対面ですね。なんか浅賀と笹森の会話はよく書いた覚えがあるんですが、三人揃ったシーンは書いた事無いような…。

13,対戦前夜
 一回戦とかすっとばしてすみません。でも、書いてもかなりのグダグダでだるそうだと思ったんです…;
 自分が書いてて楽しくない話は誰が読んでも楽しくないが信条なんです。(汗

14,正体
 最強打者ってそのまんますぎだなんて言わないでください。(^^; 下手に名前考えると空振って余計あれだと思ったんです。
 試合は一回。裕の三振で終わります。思えば、裕は長打こそ無いものの出塁率がものすごい高いかなり良い一番打者なんですよね。

15,仲間の意味
 那波のエラーがこの辺りの核です。完璧にも近い彼だからこそ脆いんじゃないかと思います。斎なんかは逆でしょうけど。
 そういえば、斎と新はものすごい似ているから新は斎の事好きじゃ無さそう。同属嫌悪ってヤツです。

16,「俺が打つから。」
 やっと裕はキャプテンらしくなりました。言葉よりもプレーで引っ張れるキャプテンが理想ですが、たった一人じゃ点も取れない事もちゃんと知っているからこそ、キャプテンになると言う立場は物凄く辛かったと思います。

17,左右のサイドスロー
 久栄の初登板。随分遅いんですが。
 なんかこういう試合実際にあったら燃えませんか?

18,決別
 この話は自分の中でかなり好きです。裕が勝利への意志でバットを振り抜いたのに対して、武藤は敗北への恐怖で最後の一球を投げた。
 その辺りが勝敗を決した感じです。

19,四番
 御杖登場。普通有り得ないとは思いますが、元々御杖はそういう人ですっ!;;
 裕みたいな性格で、温厚なんだけど勝気みたいな。今までビシッとした四番がいなかった阪野ニ校のクリンナップは非常に書き辛かった…。

20,バッテリー
 やっとバッテリーが通じたって随分と遅いですよね。でも、遅くても通じ合えたからこそ笹森を打ち取れたんです。
 御杖って本当裕のポジションがしっくり来ます。でも、御杖が主人公だったら何の希望も無い話になってしまうと思います。

21,一番打者の仕事
 打率十割で言葉で言うよりかなり無茶ですよ。て言うか、無理じゃないですかね。大リーガーが幼稚園児相手にやる訳じゃないんですから…;
 でも、裕がそう言って実現出来なかったらこの試合は負けていたと思います。

22,勝つのは。
 この話のタイトルは最後まで考え付きませんでした。
 二年生同士の会話が書けて良かったです。あと、笹森の決意とか。

23,史上最高の…
 やられっぱなしの明石商業な訳が無いと言う話です。
 裕の言う『最高』の仲間ってのには結構重みがあると思います。浅賀や笹森にしても、阪野二高ナインにしても。

24,頭脳戦
 結構気合入れて書きましたが…、意見お待ちしてます。
 自分と向き合って、誰かと向き合って。そうやって出来た道がいつまでも崩れない鉄橋なんじゃないかと思います。

25,キャプテン
 本当、御杖は裕のポジションがよく似合うなぁ…。
 裕は基本嘘吐き秘密主義の駄目人間なんですが、そういうのにちゃんと気付いてあげられる人がいる事に感謝するべきなんでしょうね。

26,意地
 阪野ニ校が四番笹森を抑えたように、明石商業だって四番御杖を抑えます。
 五分の実力を持った四番打者がいるなら、他のメンバーがそれを支えるからそれ以上になる。仲間に恵まれたのは、どっちだったんでしょうね。

27,勝負の世界
 明石商業戦ゲームセット。笹森の『勝ちたい』と思ったシーンが一番好きです。
 理由とか、意味とか、その先に残るものだとか。実際勝負にそんなものは殆ど関係無くて、単純な理由こそが勝負と言うものなんじゃないですかね。

28,カウントダウン
 カウントダウンと言うのは裕の事です。更に単純に深く言うなら、裕の野球です。
 事実は事実と認めていたこの時の裕はもう、自分の未来を決めていたようです。

29,浅賀の戦い
 本当は番外編で書こうかと思っていましたが、これは本編で書かなきゃ意味が無いんだなっと思いました。
 結構古い漫画でありがち…ですがね。

30,王者への挑戦
 タイトルから入った話だったようにも思います。下克上ってすごく書きたかったんですが。
 そして、久しぶりの脩と瑠の登場。

31,覇王
 一年生の頃からレギュラーで三連覇なんて本物の化物ですよ。
 そういう凄さを書きたかったんです。

32,王者の四番
 朝間高校戦では天岡の登場がかなり大きいです。彼の実力は御杖よりも上だし、笹森よりも上です。だた、それは純粋に努力して得たものでは無い仮初のものだったようにも思います。

33,本気の一球
 手加減されて自分の無力さを知って、悔しいと思った新。でも、裕が浅賀は本気で投げたと言って救われるものはあったんです。一人のプレイヤーとして向き合えた事が嬉しかったんです。そこからまた戦おうと思えたんです。

34,前半戦終了
 やっと前半戦終了ですね。紗枝が裕の様子を疑い出しています。
 彼女だとか全然書けなくて二人には本当申し訳無い…。

35,逃げ道の向こう側
 浅賀が勝とうとする理由。笹森が最後の最後に行き付いた答えに浅賀は遠ざかってしまったようです。裕は犠牲人間だけども、いつもそうではありません。ガキみたいに我侭言ったり、馬鹿な事したり。だから、自己犠牲って言うのは強さでは無く弱さでもあるんじゃないかと思います。
 あと、天岡の過去話。結構簡単に語ってしまったので番外編にちょっと書きました。案外いっぱいいっぱいの時って単純な言葉に救われたりしますよね。ありがとう、とか。

36,最速の一番打者
 身長が低くて非力。見た目頼り無い単純馬鹿。でも、武器を持ってた。揺ぎ無いたった一つの自信を持ってた。
 でも、その唯一の武器が無くたって裕の存在は皆が認めているから。失敗したら後悔したり自分を責めるよりも、同じ事を繰り返さないように出来たらいいのに。

37,一進一退
 天岡の些細な変化。完璧が崩れたのは弱くなったと言う事では無くて、強くなれるようになったと言う事だと思います。
 朝間の一年ルーキーの比和があまり書けなくてごめん…。
 個人的に浅賀の「反省は後やでー。」が気に入ってます。

38,道程
 強がってますがそろそろ裕も限界ですね。
 俊が結構意外な言葉を。そう、彼はモデルになった投手とは全然違う上塗りキャラだったんです…。と言うか、主人公が裕だと言う時点でムリですね。我が強いだけじゃ。

39,背負った番号
 背負った番号は伊達じゃない。何十人もいる中からたった一人だけが背負えるエースナンバーは誇りに思って当然です。
 それから、やっと裕と紗枝の話です。ちなみに裕は御杖ほどじゃないけども割とカッコイイ部類に入る顔はしていると思います。「あ、まあカッコイイかも。」みたいな。御杖は叫びが上がるようなのですが。

40,最強の打者
 第三部のタイトルですね。
 主人公らしくない活躍ですが、書けて本当に満足です。作中で非力だとか弱いだとか沢山書いて来ましたが、最後の最後で泥だらけになってチャンスを掴んだ姿は今までで一番カッコイイと思います。
 こうやって書いてて、やっぱり私は主人公の裕が好きなんだなぁと思いました。

41,勝利の行方
 裕は得点出来ませんでしたが、ここは仲間がキッチリ決めてくれました。
 新の予想外の活躍と、四番の御杖が最後の最後で見せます。それから、この話で書いた裕の言葉は結構気に入ってます。「未来なんて、知らない。俺には今この一瞬しかない。」だったかな?

42,決着…EPILOGUE…
 最終話と試合終了をくっつけてしまいました…。
 本当はもっと丁寧に書けば良かったんですけどね。引退式とかも書けば良かった…。でも、ズルズル引き摺って行くよりはあっさりしていた方がいいかな?なんて誤魔化してみたりして。
 将来の話とかも書きたかったんですが、結局消化不良です。次回作に伸ばします。
 終わり方も綺麗に纏めようとしている辺りが駄目でしたが、完結できて良かったです。


**あとがき**


 stage of the groundを今まで読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
 思えば結局二年以上連載していた訳ですね。しかもその更新が一日置きの時もあれば、一週間以上もあり。かなり不定期と言う駄目ライターです。
 文章の構成力の無さも身にしみました。表現方法も少なくて臨場感も無く、ただただ文章でしかないと言うのは書いている私が一番感じて情けないと思っています。至らぬ点ばかりで、思いつくままだったのでミスの多さに驚いています。
 でも、キャラクターが魅力的だとおっしゃって下さった方もいらっしゃいまして…本当に救われました。
 書いている間に仕方なく登場させたキャラクターも、何時の間にか外せない主要キャラになっていたり、上塗りされているのに存在感があったり。
 今思えば、その上塗り感は成長として見れるんじゃないか?なんて思ってます。ごめんなさい。

 主人公の裕が生まれたのは本当突然です。才能がある訳でも無い。体格がいい訳でも無い。ひたすら諦めが悪い子供で、綺麗事ばっかりのくせに現実主義で。誰かを救えたら、と願いながらそういう自分を冷めた目で見ている。
 熱血系のスポーツっぽい主人公ではありませんでした。でも、強くなろうとしている人でした。
 そんな裕が書き易かったのは、きっと書き出した頃の私がそういう人になりたい、もしくは会いたいと願っていたからかも知れません。
 そう考えると、自分の弱さに吐き気がします。
 でも、そうやって逃げながらも完結まで辿り着けた自分が少しだけでも成長できたんじゃないかなとも思っています。結局、自己満足でしたが。
 でも、彼等の高校野球をもう二度と書く事が無いんだなと思うと少しだけ淋しいです。

 本当、思いつくまま書いていて何が言いたいのかよくわからない話もあります。誰かを感動させようと思ったつもりも無いし、教えたいとさえ思った事もありません。
 だから、これは自己満足の自分へのエールなんでしょうか。そう考えるとものすごい気持ち悪いなぁ…。(^^;

 裕を始めとしたキャラクター全てにもお礼を言いたいくらいです。
 生まれて来てくれてありがとう。
 でも、本当に感謝をしたいのは画面の向こう側にいるあなたです。ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。

 誰も読んでないんじゃないかな、と思っていた時にもらえたコメントがすごく嬉しかったです。
 感動したと仰って下さった時、書いてて良かった。まだ、書き続けようと思いました。

 今まで本当にありがとうございました。
 stage of the groundを読んで下さった方、裕たちを好きになってくれた方、本当にありがとうございました。

 皆様の未来がより一層素晴らしいものでありますように願っています。

 御陵 佳代 

2007.5.3